頭の上で雷がはじける。こんな大粒の雨は初めての経験でした。

巨岩地帯に入って、あともう少しで抜けるあたりで雷雨に遭いました。沢床から2段とちょっと上がった所で様子見。向かいの岩壁のあちこちに白滝が出来て、わあっ〜と見ていたら、突然轟音とともに真横あたりで濁流が跳ねる。あわてて斜面を登って逃げる。(翌朝、様子見していた所を確認したけど、そこまでは濁流は来なかったようです。)
雷雨の時間は30〜40分くらいだったと思うが、巨岩地帯の大岩が全部濁流に隠れました。

斜面を大分上がって少し傾斜が緩んだところにタープを張って停滞。夜の初めは星も見えたが、夜半からときどき小雨が降る。ザイルにつながって仮眠。ここでもう一度雷雨が来たらこの斜面に閉じ込められてしまう。不安な気持ちで夜が明けるのを待ちました。

翌朝6時前行動開始。晴れ上がっていれば沢を登ろうと思っていたが、ときどき小雨の降る天気が変わらないので沢を戻る。ザイルを出すところが多く、入渓点に戻ってきたときは、ほっとしました。そこで朝飯を作ってやっと落ち着きました。