台風一過の快晴、心配した増水も濁りも問題なく、遡行を開始しました。逆に凡庸すぎてつまらないと怒られないか心配もしましたが、ときたま現れる2m前後の滝を登ったり、北側斜面らしい苔むした沢の様子を楽しんだりすることができました。泥が多く歩くと水がすぐに濁るのだけが残念でした。
詰めは、沢とここまでは並走してきた登山道を使って尾根にあがることもできましたが、やはり沢をそのまま詰めることに。すぐに水枯れし、最後はいかにも沢の詰めらしいラック注意の急斜面を登りました。その途中、雷が聞こえるようになりました。天神山の山頂に出たところで土砂降りの雨。倉岳山をあきらめ、どうせ濡れるからと沢装備そのままに下山を開始しました。
足元の登山道もドロ水が流れていましたが、それ以上に沢との分岐まで戻ってびっくり、さきほどまで登っていた凡庸な沢は、遡行なんてできない濁流となっていました。この豹変を目の当たりにして、口々に良い勉強・経験だと言い合いました。登山口まで降りてから装備解除、都合のつくメンバーで鳥沢駅近くの浜田屋食堂により楽しく反省会をして帰りました。