北岳 鷲住山~あるき沢橋~池山尾根 2024.10 やまづと
3時頃にトイレに出ると満天の星、朝を迎えてチームワークよくテントを撤収、そして6時頃に日の出です。
何度も見ているはずの富士山もご来光も今回はまた格別、みんなで息をのみ声を上げました。ようやく姿を見せた北岳が、間ノ岳や農鳥岳とともに威風堂々です。
池山吊り尾根、素晴らしい。鳳凰、八ヶ岳、浅間山塊、上越の山まで見えます。夢中で繰り返し撮影タイム。
ハイマツ帯をプチ藪漕ぎで歩いたりして、今回の核心部である八本歯に8時過ぎから差し掛かりました。ヘルメットを着用。それなりの岩場・梯子があったりやせ尾根通過がありますが、メンバーを怯ませるほどではありません。とはいえ厳冬期登山の下見でもある今回、これが雪斜面だったらどうやって通過するのかと言葉を交わしつつ丁寧に進みました。また、厳冬期は飛ばされるほどの強風が吹くらしいですが、なるほど、この時期でも冷たい風が吹きつけます。厳冬期挑戦にはまだ多くが不足しているようです。
核心部を越えて大樺沢からの登山道と合流後、ちらほらと他の登山者ともすれ違うようになり、暑かったり寒かったりしながら、飛行機雲を目指して歩き続けて北岳に9:40頃に着きました。北ア、中央アもばっちりで再び撮影タイム。セイメーさんはたくさんの水を担ぎつついつものようにゴミ拾いをしながら、ユコサイさんはステラリッジのポール(本体よりもずっと重いのですね)を当たり前のように担いでの登頂です。
下山開始は10時30分頃だったかな?、予定時間をだいぶオーバー、撮影タイムが多すぎた。しかし、ここからは整備された登山道の下山、バコさんが水を得た魚になって引率します(合気道で鍛えられたバランス力全開)。その他、調子に乗ってすってんする者、ちょっと疲れを見せる者、ひょうひょうと紅葉を楽しむ者、みんなで14時発バス乗車を使命ように目指し、13:50に広河原につきました。バスは混雑しており芦安まで女性二人は床座り、男性二人は立ち乗りでした。それでも車窓の紅葉を楽しみ、ずいぶんと歩いたものだと満足感。甲府駅近くで入浴、ほうとうを食べて、互いの頑張りをねぎらいました。参加メンバー全員に感謝しかありません。
甲府駅近くのドミトリーにて3時50分起床、4:35発の広河原行バスはほぼ満席。鷲住山登山口で下車して6:30頃に寒い風に追い立てられるように登山開始。山行直前に南アルプス林道が広河原からあるき沢橋間で崩落により通行止め・バス運休になったため、最初に紅葉の鷲住山をちょい登り、そこから美しいグリーンをたたえる野呂川まで標高差約400mを下り、吊り橋をわたってトンネルが連続する林道を歩き、約2時間かけて、あるき沢橋登山口に到着です。
ここからが本番、それにしても最初から急なこと。落ち葉によるルートロスや倒木の乗越・潜りも多く、曇り空なのに汗が滴ってきます。池山吊り尾根ならぬ池山つらい尾根。二日目の肩の小屋まで水場がないので全員がかなりの量の水を背負っていました(私の場合でいえば水4.6ℓ+お酒少々)。とはいえ、残量を心配せずに水を飲めるのはとても幸せでした。
ようやく枝尾根に乗って少し傾斜が緩んだ先で池山避難小屋、広い草地があり不思議なところ。そこから先もしっかり登りが続きましたが、バコさんが音頭を取って食べ物の話題で気を紛らわせてくれました。16時少し前にようやく樹林帯が薄れてハイマツ帯に近づきました。樹林帯内でなかなか適地が見つからず、ちょっと狭い場所になんとか設営。ユコサイさんの謎肉カレー(美味)とハッシュポテト(おなかにたまる旨)、少なめのお酒で体を温め、20時くらいには、ちょっと傾きのある今日の我が家で眠りにつきました。この日に会った他の登山者は0人でした。