初日。曇り。
南沢で行者小屋まで。テント設営時風雪強く手先が一気に冷え、寒さに凍えながらの作業になりました。周りには2張りのみ、寂しい。
夜ご飯は青木さんのホワイトシチュー最高でした。寝ていてテントを叩く風の音が止まりませんでした。。。

2日目。雪時々曇り。
テント装備を背負って赤岳を文三郎から目指し、横岳、硫黄岳、オーレン小屋と縦走予定でした。赤岳は10mほどの風雪のなか無事登頂するも、地蔵の頭から先はまさかのラッセル。細尾根に微妙な階段をなんとか越え、二十三夜峰過ぎて日の出ルンゼまできたのですが、そこからがさらさらの新雪が顎の辺りまで。アオボー先頭にラッセルしながら雪壁を登るも足場不安定と深過ぎる雪で敗退。怖かった。。。今年2月にきた時とは難易度が別物でした。
地蔵尾根を降って赤岳鉱泉まで戻りました。日の出ルンゼも去ることながら、地蔵尾根の下山もなかなか大変でした。よいアイゼントレになりました。赤岳鉱泉ではおいしいカレーでかなり遅めの昼ごはん。夜はサクッと食べて18時には寝てました。撤退ですが充実した1日でした。

3日目。雪時々曇り、のち曇り。予報では10時過ぎたあたりからかなりの風になりそう。。。
最終日はルートを変更して、赤岳鉱泉から硫黄岳、夏沢峠、根石岳、天狗岳、中山峠からの稲子湯にしました。親分達と合流すべく頑張りました。
赤岩の頭からは爆風との戦い、視界も悪く先行者がいないのでルート取りを慎重に。体は時折風に持っていかれそうになりましたが、なんとか硫黄岳を登頂。登頂しても風は相変わらずでしたがガスは少し晴れました。と言っても眺望ゼロですが、、、さっさとアオボーに写真を取ってもらい夏沢峠へ。夏沢峠までの下りも爆風は続きました。途中3人ほどすれ違いましたが、そのうち2名は惜しくも山頂手前で撤退したようです。樹林帯でホッとするのも束の間、樹林帯を抜けて根石岳山荘の分岐手前からはこれぞ爆風、体が一気に持っていかれました。初めて風に恐怖を感じました。あと50mほど登れば根石岳でしたが、すぐさま撤退を決めました。しかし、1人のおっさんが風を感じないかのように我々を追い抜いていくではないですか!なにくそと思い、再度挑戦!しかし、あまりにも風が強すぎて諦めました。。、まだまだ経験不足、力不足を痛感しました。あとは夏沢峠まで戻り、本沢温泉、しらびそ小屋、稲子湯へと長い道のりを歩きました。
なんとしらびそ小屋には親分パーティーが!嬉しい再会でした。

今回2度の撤退でしたが、とても良い経験になりました。2泊3日の年末の楽しくもヒリヒリした雪山アドベンチャーでした。