小鹿野二子山への登山口としてはややマイナーな志賀坂峠登山口からスタートしました。車で行けるなら、坂本登山口からの道より眺望が良くお勧めです。尾根に出ると、これから向かう二子山が正面に見えてモチベーションが上がります。魚尾道峠から先はクライミングエリアになっていて、少し見学させてもらいました。
東岳と西岳の鞍部にある股峠を起点に東岳へ向かいます。途中、鎖のあるトラバース箇所が少しヒヤリとするのですが、皆さん難なく通過しました。岩の痩せ尾根を歩いて東岳山頂へ。目の前に両神山。紅葉は終わっていましたが山から伸びる尾根と谷の襞がくっきりと見えました。
股峠へ戻る道から、正面に西岳のそそり立つ岩壁を見ながら、どこを登っていくのだろうと期待と緊張が高まります。西岳には鎖のある巻道の一般ルート、あえて鎖を外した直登の上級ルートがあります。高所大好きなメンバー達は、直登ルートの岩を登りながら、振り返って周囲の山並みと高度感を楽しんでいました。
ハイライトの直登が終わると間もなく西岳山頂です。ここからは侵食された石灰岩によるミニカルストのような尾根です。西岳山頂を振り返ると薄い岩の板のような山の上に、小さな人の影が見えます。あの細く急な尾根を歩いてきたのか!と何度も振り返りました。行手には石灰の採掘で平らに削られた叶山が見えます。二子山も足元の岩を削っていったら真っ白になるのかなと話しました。
ちょっとドキドキするアドベンチャー感が味わえる二子山ですが、滑落死亡事故の多い山でもあります。仲間と一緒の安心と責任を感じながら歩きました。