<報告>
2024/12/15-18_奥秩父縦走

<ルート(コースタイム)>
1日目:西沢渓谷入口(10:10)~鶏冠山(14:00)~木賊山(16:20)
2日目:木賊山(6:00)~甲武信ヶ岳(6:20)~雁坂峠(10:00)~笠取山(12:15)~将監小屋(16:10)
3日目:将監小屋(8:15)~飛竜山(10:30)~三条の湯(12:15)
4日目:三条の湯(6:30)~雲取山(9:00)~三峯神社(12:45)

<1日目>
・冬季で甲武信ヶ岳は閉山中、山小屋もほとんどやってない。水場も2日目昼過ぎに通過予定の笠取小屋まで無いとの前情報だったので、1.5日分の水4Lを担いで出発。ザックが重い。。
・鶏冠谷出合。沢は半分凍っている。11月(釜ノ沢東俣遡行)に通った時より水位は低く、危惧していた渡渉も岩飛びでクリア。
・鶏冠山の山頂までは、急登が続く。岩稜帯は普段なら何ともないが、(予備含め)5日分の食料と水が入ったザックは重く、風も強いため油断がならない。
・鶏冠山の山頂を超えると、シャクナゲの藪漕ぎが待っている。枝が低く、頭を下げてもザックが引っ掛かり、ここが一番しんどかった。雪も所々2㎝ほど積もっており、ルートを見失いやすいのも注意。雪上には鳥や動物の足跡がたくさん。
・木賊山に出ると、もう日が落ちかけている。今回は初のツェルト泊、明るいうちに設営したいのもあり、ここを幕営地に決定。初めてにしては、上手に張れたのでは?
・夕飯を済ませても、夜はまだ長い。今回はソロということで、読書タイムを楽しみにしていたのだが、シュラフから手を出すと一瞬で凍りそうになる。手袋をしても5分と持たず、大人しく早々に寝ることにした。

<2日目>
・2日目の行程は20㎞超。今回の縦走の核心だ。
・初日に甲武信ヶ岳まで登れなかったので、荷物をデポして日の出前に出発、甲武信ヶ岳で朝日を迎える。オレンジに染まる富士山が美しい!
・木賊山に戻ると、空はオレンジからピンクに。刻々と色が変わる山の朝焼けは、何度見ても心が洗われる。これだけでも来た甲斐があったもんだ。
・破風山、雁坂峠、古礼山とアップダウンを繰り返す。右手には常に富士山が。多摩川の最初の一滴「水干」も通過。我が家に届く水道水も、ここがスタート地点だったのか。
・笠取小屋に辿り着く頃には、手持ちの水はほとんどゼロに。でも水場は、なんと完全に凍ってしまっている。これはヤバい。。。少し上流に向かうと、チョロチョロと生命の水が。いやー危なかった!次の水場の将監小屋も凍っていたら大変なので、念のため2L補充。結果チョロチョロ水場で40分も足留めをくらってしまった。
・そしてここにきての+2kgは中々辛い。一気に足取りが重くなる。笠取山、唐松尾山を越え、夕焼けの頃合いにようやく将監小屋に到着。さあ水場は…、良かった、ここはドウドウ流れている。
・小屋を開放してないか淡い期待を持つが、残念、鍵は閉まっている。小屋の前でツェルトを設営し、夕飯の準備。もう水の心配は無いので、今夜は袋麺にしよう。辛ラーメンとソーセージで痺れた身体を温める。寝る前にナルゲン湯たんぽも忘れずに。

<3日目>
・朝起きるとツェルトも靴も凍っててバリバリに。実は深夜に湯たんぽの温め直しで、水を盛大に溢してしまったのだ。。
・今日のルートは余裕があるので、朝はゆっくり8時スタートで。縦走3日目、徐々に慣れてたのか身体が軽い。右手には雪を携えた、富士山と南八ヶ岳の山嶺が。赤岳、横岳、硫黄岳、根石岳、天狗岳、来週攻略してやるので待ってろよ!
・12時過ぎに今夜の寝床、三条の湯に到着。温泉後のあったかお布団の誘惑に勝てず、この日は小屋泊に変更しちゃいました。
・午後はゆっくり濡れた装備を干したり、温泉と読書を満喫。山でこんな日が、あっても良いよね?

<4日目>
・縦走最終日。三条の湯で高度1100mまでガッツリ下げてしまったので、今日は東京都最高峰の雲取山(2017m)まで登り返さなければいけない。
・日の出と同時にスタートし、雲取山を越え、三峯神社まで。気が付けばあっという間にゴールしてしまった。温泉効果凄まじ、縦走前より身体が軽いかも。最後は神社で御礼参りをして、4日間の縦走を締める。 トータル60.5㎞、よく歩きました。
・ちなみに雲取山荘の水場も完全に凍っていました。売店はやってるので、飲み物の補充は出来ますが、冬場に行く予定の方いましたら、ちょっと注意です。