(※西穂が風に吹かれて雪煙を上げています。またね。)
(※2日目、朝はガスの中でしたが、天気がどんどん回復しました。雲がさっと開けて笠ヶ岳が雲の中から姿を見せてくれました。)
(※十分明るいうちにテント場着、一塊のテント村が出来ていました。我々の6人用テントが小さく見えるくらい隣のテントが大きい。)
(※風もほとんどないので、ゆっくり夕景色を楽しみました。)
(※明るいうちにテント場に戻れそうです。遠くに乗鞍岳、左側の谷が上高地です。)
(※独標山頂、やったね。後ろに笠ヶ岳、絶景です。)
(※登るのは良かったけど、下りは難しいと言いながら下って行かれました。)
(後ろを振り向くと、右端に丸っこく焼岳、遠くに見えるのは乗鞍岳、左端は霞沢岳です。)
(※真ん中のピーク独標の上に人が見える。我々が最後になりそうです。)
(※丸山到着、休む時間はない。後ろに見えるのは笠ヶ岳です。)
(※風弱く暖かい。あの先独標まで、夕暮れまでに帰ってきたい。)
(※今年は雪が多く、雪だるまも大きなものができたとのことです。雪だるまの脇を通って、さあ行くぞ。)
(※ロープウェイは登山観光ともにほとんど外国の方でギュウギュウ詰めでした。支柱を通過するときにすごく揺れるけど、ワイヤー切れないよね。ロープウェイ駅を出て雪の遊歩道を歩いて急登りを頑張って西穂山荘に到着。早速テント場の整地とテント張りです。)
西穂独標(イーチャ)
西穂独標への計画についてメールをみたとき、これまでの登山経験は天狗岳と谷川岳のみだったため、「自分に行けるだろうか?」とまず確認してみようと思いました。
西穂には以前から興味があり、上高地から見たとき、「いつか登ってみたい」と思っていた山のひとつでした。せっかくの機会なので、できる限り頑張って挑戦しようと決めました。ネットで調べていた時、山頂直下の岩場がかなり厳しそうで、その点が特に心配でした。ただ、もし岩場まで行けなくても、美しい景色を堪能できれば、それだけでも十分楽しめるだろうと思っていました。
2月15日、松本駅に集合し、レンタカーで新穂高駐車場へ向かいました。道中、明日の天気が悪いということで、「山頂への登頂予定を今日に変更して、行けるところまで行こう」という話になりました。
晴天の青空の下、森林帯を気持ちよく歩きましたが、山荘に着く直前の急登は少し疲れました。午後14時頃に西穂山荘へ到着し、急いでテントを設営。その後、アイゼンを装着し、山頂を目指しました。斜面はありましたが、ゆっくりと歩くことができる道でした。暑くなるのが嫌でフリースだけを着ていたら、風が吹いてきて寒くなってしまいました。タカテツさんに「ジャケットを着たほうがいい」とアドバイスをもらい、着ると一気に暖かくなり問題なく歩けました。とても勉強になりました。
ゆっくりと歩を進め、15時前に西穂丸山へ到着。グループ写真を撮り、雄大な景色を眺めながら、気持ちの良さを感じました。その後、丸山からさらに進み、独標の直下に到着。ネットで見ていたよりも実際に目の当たりにすると迫力があり、一瞬ためらいましたが、「ここまで来たからには最後まで挑戦しよう」と思い、登ることにしました。
岩場にたどり着く前に狭い道があり、疲れて一瞬立ち止まってしまいました。しかし、後ろに人がいることに気が回らず、道をふさいでしまっていたことに気づきませんでした。山では自分のことだけでなく、後ろにいる人のことも考えながら動くことが大切だと学びました。今回の経験を通じて、周囲への配慮の大切さを改めて実感しました。
傾斜約40度の岩場を登るのは正直怖かったですが、一歩一歩慎重に歩き、ついに独標へ到達。記念写真を撮り、下山の準備に取り掛かりました。しかし、下りは登りよりもさらに怖く感じました。ロープを使うかどうか話がありましたが、挑戦してみたいと思い、「ロープなしで下りたい」と伝えました。すると、ピイマンさんが先に降りて、私が安全に下りられるように足の動かし方や岩のつかみ方、ピッケルを打ち込んで後ろ向きに降りる方法などを丁寧に教えてくれました。そのおかげで、無事に下ることができました。本当に感謝しています。
西穂丸山に下り着いたときにはすでに17時になっており、空には美しい夕焼けが広がっていました。17時半前には山荘に到着。暗くなる前だったので、ヘッドライトを使わずに済みました。
テントに戻り、夕食の準備を開始。この日のメニューはエイミーさんのハンバーグカレーうどん。山の寒さの中での温かい食事はとても美味しかったです。
初日に独標まで行けたので、翌日2月16日はロープウェイ駅まで下りるだけです。気持ち的にも少し余裕があり、リラックスしていました。夜に風が強まり、早朝には風と雪で周囲がほとんど見えないほどの状況でした。5時に起きて朝食をとり、テントを片付け、8時半に出発しました。
下山時は小雪が降っており、遠くの景色は見えませんでしたが、足元の視界は問題なかったので、慎重に進みました。急斜面を下り終えると、少しずつ雲が晴れ、遠くの山々のシルエットが見えました。その景色はまるで映画のようで、美しかったです。ロープウェイ駅に着いた時には、観光客で賑わっていました。
独標は自分の実力よりも上のレベルの挑戦だったため、緊張感がありましたが、いろいろと教えてもらったおかげで、無事に下山することができました。今回の山行を通じて、多くの学びがありました。
・ウェアのレイヤリングの大切さ
・疲れたときの歩き方
・狭い危険な道での立ち止まりによるリスク
・岩場での登り下りのコツと危険性などです。
今回得た経験や学びを、これからの登山にしっかりと活かしていきたいと思います。(イーチャ)
(※なかなかの急斜面です。我々の前、最後の人が下りてきます。)