北ア・丸石尾根〜蓮華岳〜針ノ木岳(途中まで)〜針ノ木大雪渓(その1) 2014.5

引き返す勇気などとよく聞くけども、勇気を出して引き返したことは私にはない。引き返すとき、何を思っているのだろう・・・満足感・恐怖感・気力の喪失・徒労感・その他もろもろのタイミング

今年のGW後半、晴天は5/4のみ。去年が良すぎたのだけど、こんなもんだよね、いつも

扇沢に着いたころから雨がポツリポツリ。ちょうど真上あたりが雨と晴れの境のようでした

沢の対岸に、靴を濡らしながら、ザックを受け渡しながら渡り、丸石尾根の末端に向かって下っています。すると、前方にトコトコ橋を渡ってこちら側に歩いてくる登山者を発見

向こうに見えている山は、爺ヶ岳です

尾根の末端を回り込んで、丸石沢から右手のこんもり丸石尾根に取りつきました。沢筋の一番奥に蓮華岳へつづく稜線が見えています

その稜線に向かって、右手の尾根を辿って行きます。ここから見るぶんには緩やかに登っているように見えたのだけど

1日目

アリャリャ、アハッアハハハハ・・・。けっこう苦労して沢を渡ったのになあ

なかなかきつい登りでした

難しい登りではないのだけど、右手が急斜面に切れ落ちていて、転ぶと止まらないなあ、なんて思いながら登っていきました

今日の目標の標高2200mが遠い。けっこう疲れてきたし、細かな雨は降り続いているし、時間も押してきたし・・・

標高1900mあたりで右下から小尾根が合流、もうそろそろ泊まり場を決めよう

樹林の低くまばらになったところで、ここにしよう。先行の単独男性も50mくらい上にテントを張っていました

掘り下げて積み上げての整地から始めます

この頃から少し青空が見え始めて、ちょっと風はあるけど、どんどん天気が良くなっていきました

青空がどんどん広がってきて、やったね

谷を挟んで、爺ヶ岳が見えています

明日登っていく蓮華岳方面も真っ青な空になりました

白く光っているすぐ下の黒く見えているところが、明日の難所です。光線の加減か、斜面がすごく立っているように見えて、ちょっとドキドキ

ちょっと狭い場所だったけど、テントを無事張り終えて。さあ、中で乾杯ビール

テントに入る前にもう一度爺ヶ岳を。右側のジャンクションピークから爺ヶ岳の山頂までは雪が無いように見えます

今年は例年に比べて残雪量が少ないのかも

さて晩飯は、えっ−と鍋だったと思うけど。ここのところ焼き網がテント内で活躍しています。スルメにアジにめざし、飲み会は女性主導だけど、なんだかオヤジっぽい・・・

明日も頑張ろう、おやすみ

2日目

いつものように遅めの出発です。少し上にテントを張った単独の人もテントから出たり入ったり。行かないのかな

朝方まで少し風が吹いていたけど、快晴無風の天気になりました

昨日ここまで登るつもりだった2200m付近、しばらく緩やかな尾根になります。昨日?のテント跡がひとつ

尾根の向こうには、針ノ木岳(左奥)とスバリ岳が大きく見えました

ここから見る針ノ木岳は簡単に登れそうに見えたのだけど

振り返ると爺ヶ岳の左奥に鹿島槍岳が見えてきました

すばらしい眺めです

ひと休みして、ハーネスを着けて、さあ行くか

ゴマ粒より小さく、先行2人組?が岩の左側斜面を登っているのが見えます

岩場の下の斜面を、ぐるっと回り込みます

安全を見て、ザイルを出しました

(2)へつづく

Home

難所を前に、緩やかな広い尾根を辿ります