奥秩父・大荒川谷(苔むした谷の沢登り) やまづと2016.7

先々週行かせてもらったナルミズ沢が明るい沢(空が広く光が入る)であれば金山沢・大荒川沢は深い沢”(木々に覆われ暖かく苔むす)という印象を受けました。森の豊かさが独特の生ぐささ”(良い意味で)や虫の多さ、源流に近づく程に急激に温度の下がる渓流水等に現れていました。登りながら高度は着実に空に近づいているはずなのに、逆に奥へ深く入ってゆくような矛盾した感覚を受けることもありました。

金山沢は大小ゴーロ歩きが多く、岩肌はとても滑り易く感じました。ザックの軽量化が当面私の一番の課題であることを痛感しながらの遡行でした。霧雨の中の焚き火とタープ泊。火はおこり難かったですが、最終的にゆっくりと燃える良い炎を上げてくれました。月明かりがあったようですが、ヘッドライトを消すと久々に体験する""。ぐっすり深〜く眠ることが出来ました。

これも久々だったという朝の食当さん...。美味しいピーマン入り焼きそばが朝食でした。大荒川は沢風情がガラッと変わって、美しく苔むした緑のナメを幾つも歩きました。天候も前夜より回復し、光が差し込むと光る、輝く...。ピンクのシモツケソウ、トリカブト、ホタルブクロ、オダマキ、(大好きな)ギンリュウソウ(別名:幽霊茸)等を目にすることが出来ました。

詰め上がり後半は苔の絨毯。フワッフワで...ナルミズ沢では膝で体重を上げる時にいくつも痣を作りましたが、こちらは高級タオルの肌心地。しかし!苔絨毯の下は空洞になっている箇所もあり...落ち沈みました()

雁坂峠はとても優しい峠で、長くはありましたが歩きやすかったです。下山した時には20時頃でしたが、気持ちが折れることはありませんでした。朝7時半から日没後...先週より長く歩き、歩けて、大満足でした。

1日目 川又〜大荒川谷入渓

黒光りする谷を遡って行きます

滑りそうに見えて案外滑らない

巻き下りた先の絶好の泊まり場

新品のタープを張りました

薪集めと飯作り、特製酢豚です

美味しい

火を落として、おやすみ

2日目

焼きそば食って、さて行くか

ホタルはいなかったけど、ホタルブクロ(蛍袋)

二俣を過ぎて苔むした小滝を登り

側壁をへつり

水を渡って遡りました

そして、見栄えのする滝が現れて

沢はますます苔むしてきます

全体が苔で覆われた滝。すごい

見栄えのする滝がいくつか続きます

左隅を簡単に登って

滝が次々と出てきて、まだまだ先は長そうです

ミヤマカラマツ(深山唐松)・・・かなあ

雁坂嶺に着きました。ふぅ

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夕暮れの雁坂峠、さあ下るのみ

暗くなりそう・・暗くなって広瀬道の駅に、頑張りました

破風山頂きに着きました。ふぅ

これからもう一つ雁坂嶺を越えて雁坂峠へ

人の踏み跡なのか獣の道なのか、苔の上にあるようなないような

やっと沢は詰めへ

枝尾根に出て、それから山腹をトラバースするような感じで破風山を目指しました

その後も沢は傾斜を強めて、どんどん登っていきました

なかなか終わりが見えません

水に浸かってシャワーを浴びて、このころはまだ余裕だったのだけど

谷は、苔に覆われた傾斜の緩い滝をつらねて上っていきます

奥秩父は苔の美しい谷が多いのだけど、この大荒川谷はとくに苔の谷です

この滝はちょっと難しいみたい。途中から右に逃げたけど、そこからも厄介だったようです

後続は右側の踏み跡を巻く

苔の滝の上滝はシャワーを浴びながら右隅を登りました

ここは巻きぎみに落ち口に向かって、簡単に登れます

ミニゴルジュにかかる小滝2つを左から高巻いて、もうすぐ小荒川谷との二俣です

それなりに早起き、一日の始まりは火熾しから

燃えにくそうに見えた薪だったけど、いい焚き火になりました

じっくりじっくり燃えています

ゴンザノ滝を左岸の踏み跡をたどって巻きました

さて、今夜の泊まり場をどうしようか。候補地をいくつか通り越す。ゴンザノ滝上に平坦な場所があるようです

そこまで頑張ろう

入渓が遅くなったので、どこまで行けるだろう

小荒川谷の出合までのつもりだったのだけど

過去2回、奥の方に見える滝まで左岸を巻いて苦労したけども、1つ目の滝上にお尻で滑り降りれば簡単でした

なんだなんだ

かなり行き過ぎて、道が沢床に近づいてきて、おかしい・・・やっちまったぜ。何てことだと思いながら引き返す

標識のところまで戻って、急な小尾根を下りました

沢に下りる場所を間違えました

ここを下るのはもう3度目なのに、標識と小尾根を下る踏み跡も見てたのに・・・

ゴンザノ滝が現れて、泊まり場までもう少し

緩やかな滝をいっぱい越えて、苔の谷を遡ります

そして奥の三俣付近、真ん中の谷に入りました

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