雨の中上高地から殺生ヒュッテまでひたすら歩き通し、次の日にはまだ台風の影響で激しい風雨が午前中までありました。南岳に泊まり3日目は待ちに待った台風一過の超好天。大キレット通過に最も適した環境でした。まずは南岳小屋より急に高度を下げます。何度も経験したことのない核心部をクリアしていきます。体力・気力・技術が試されるコースです。長谷川ピークを過ぎA沢コルで一服し、飛騨泣きを通過し最後の北穂高小屋まで一気に登り詰めます。北穂高小屋でしばらく休息し、さらに難所が続く涸沢岳までのルートに進みます。大キレットに劣らないほどの難易度の高いルートです。テント泊装備を担いでいる私にとってはさらに恐怖感が増幅されます。このルートも涸沢岳までは急な岩壁をよじ登る過酷なコースです。穂高岳山荘で幕営し、最後の日は奥穂高岳、吊尾根、前穂高岳、重太郎新道、岳沢、上高地と無事下山し4日間で予定通りのコースを縦走できました。

北ア・槍沢〜槍ヶ岳〜北穂〜大キレット〜奥穂高岳〜前穂〜岳沢　２０１７．９

最後の日は奥穂高岳、吊尾根、前穂高岳、重太郎新道、岳沢、上高地と無事下山し4日間で予定通りのコースを縦走できました。

北アルプスの3000m級の縦走がこんなにもすばらしい景観の感動を与えてくれるとは登山を続けてきてよかったと思えた瞬間でした。