今回は畑薙第一ダムの近くにある夏季臨時駐車場に車を停め、前泊からスタートしました。
翌朝椹島ロッジまで専用の送迎バスで1時間ほどのところにある登山口まで向かいます。
ピーク時とのこともあり、臨時便が出ていたので予定より少し早いバスで登山口に行くことができました。
ただ、この道があまり良い道ではなく、終始ジェットコースターに乗っているようにがったがた揺れます。
椹島から歩いてすぐの赤石岳登山口より登山スタート。
南アルプス!というような綺麗な森林の中を大倉尾根(東尾根)を通ってひたすら登ります。この日は赤石小屋がゴール。小屋までは約5時間ほどですが、この大倉尾根が地味に辛い…。
日が当らないので、比較的涼しく登れたのが救いです。大倉財閥の大倉さんが通った尾根ということで「大倉尾根」というそうですが、あんなお偉いさんもこんな辛い思いをしたんだなあと思いながら足を進めました。
小屋に着き、翌日のルートのことを相談。体力があれば、兎岳の避難小屋で一泊も良いね、と話していたんですが小屋の方いわく、あまりお勧めしないとのこと。水場もトイレもないし、何より怖いらしい。
そんな話をしていると、雷が鳴ってきます。赤石山頂ではひどい雷で、荒川三山では土砂降りだったようです。
2日目
赤石岳からの景色は圧巻。仙丈ケ岳や中央アルプス木曽駒ケ岳の千畳敷カールまで
はっきり見えます。
奥には北アルプスの山々も。この日は余裕のあるコースだったので、
山頂でのんびりしました。
12時前には小屋に到着。のんびりビールを楽しみ、テントを張ります。
この日は夕立が直撃だったので、早めにテントを張って良かったです。
雷鳥の写真を夢中になって撮り、少し遅れて来た甲斐駒ケ岳まで縦走するといったお兄さんや、静岡県の高校から来た山岳部は夕立に間に合わず、土砂降りの中テントをたてることに…。テントの中にいると「やべー、銀マ死んだ。」と高校生たちの声が。
銀マットもびしょぬれになったんですね…。隣のお兄さんはテントの中の水をコップですくって出していました。
2時間程の夕立が止むと星がすごく綺麗で肉眼で天の川もみえるほど!流れ星も流れていたそうです。
この情報は、BSフジ「絶景百名山」の取材クルーの方が教えてくれました。
この取材班とは最終日までずっと同じルートでした。
3日目
3日目。この日が1番歩き、7時間半は歩いていたかと思います。この日は南アルプスの縦走の意味を思い知らされた一日です。
なにをいっても、登ったと思ったら、また下る登るの繰り返しです。頑張った登りもあっという間に消えていきます。でもそれが南アの楽しさでしょうね。
一番泣かされたのは兎岳。名前は可愛いのに、全然可愛くない山です。何よりこの直登がすさまじく、良いトレーニングになりました。
気温も上がり、体力もけずられ、すぐにばててしまいます。
こまめに休憩をはさんでもらいながらやっとの思いで登頂!!ここからの景色も圧巻。感動しました。
奥聖岳まではザックを置いて移動。誰も人がいなく、中央アルプス一人占めができるのでお勧めです!
この日は聖平小屋のテン場にテントを張ります。この小屋はウェルカムフルーツポンチがあり、小屋泊でなくても、フルーツポンチがいただけました♪とっても美味しかったです。
この日は雷も鳴らず、ずっと外でのんびり食事タイム。夕焼けで雲がピンクに染まり、とてものどかな時間を過ごすことができました。
悲しいけれど、ここで南アとはお別れ。名残惜くもありましたが、翌日椹島を目指して下っていきました。
南アルプス 赤石岳〜聖岳縦走 2019.8 山の会やまづと