真っ青たけど強風塩見岳 山の会やまづと2020.3

最初は雪がほとんどない林道を1時間40分くらい歩き、ようやく鳥倉登山口に到着。
長い林道なので他パーティを追い抜いてしまった。

最初は雪の少ない山道を登って行きます。
三伏峠まで1/10、2/10、、と看板が出てきます。分かりやすくて良いけど、どんどん間隔が長くなってる気が、、

3/20
昨日は夜22:40に車で新宿を出発し鳥倉林道冬季ゲートまで移動して仮眠をとりました。
6:00に起床して出発準備。寝るときには我々だけだったけど他に3組車で来ていて先に出発していきました。負けてられないぞ!

時折トレースが残っていたけど数日前のものらしく、足首埋まる雪を踏み締めて登ります。
途中、沢を渡るところは雪が深かったりして結構大変でした。

長い登りでしたがなんとか三伏峠小屋に到着!
冬季小屋には一人の登山者がビバークしてました。3日も前からいたとのこと。この後どうするのだろう、、

我々は今日のうちに出来るだけ先へ、全くトレースのない道を進みます。尾根道に出ると遠くに塩見岳が見えました。格好いい、、

今日は三伏峠小屋から1時間ほど進んだ尾根上にテントを張りました。疲れる登りだったけど、明日もあるのでゆっくり休もう。

夕飯はハレオさんの餡かけ焼そば!ヒマラーさんの定番チーズナンなども美味しくいただき、ほどほどに呑んで就寝。明日は早いからね。

3/21
しっかり4:00に起床。
お茶を飲んでいるとザッザッと足音が、、この時間から行動?!どうやら昨日も林道で会った三人組だったようです。や、やる気じゃん!
我々も負けじと5:40くらいにはワカンを着けて出発。

尾根道を本谷山に向かって進みます。天気は良好です。

1時間少しで本谷山に到着!遠くの山が良く見えて素晴らしい眺めです。

このあとすぐに三人組と先頭を代わりました、あとは任せておけい!

急登も含めてアップダウンのある雪道を踏み締めて登りました。全員ラッセルです。

稜線手前でアイゼンに履き替えました。

天気は良いけど、風が強くなってきた、、

アイゼンで一歩一歩、稜線を進みます。

塩見岳と、その手前の天狗岩が眼前に迫ります。格好いいけど少しおっかないなぁ

天狗岩の取りかかり。想像以上に岩岩しい岩稜をトラバース。落ちたら大変です。ピッケルとアイゼンをしっかり雪面に刺して蹴り込んで、三点支持を意識して進みます。

時折、びっくりするくらいの強風が吹きました。耐風姿勢をとって風が弱くなるのを待っては進み、また風に耐えてを繰り返し。

なんとか天狗岩を右から巻いて乗り越え、いよいよ塩見岳主峰の前に立ちます。

近いのに遠く感じます。

またまだ岩岩しい道、天気は良いけど強風で寒いし、足は疲れたし、這うように必死でよじ登りました。

13時頃、塩見岳西峰に到着!

そしてすぐに東峰にも到着!天気は良いので周囲の山々がよく見えます。
寒くて疲れもあったので岩にしがみついてましたが、、とにかく山頂まで来れてよかった!

さあ、来た道を戻らなくては。

岩場の下りで一部凍っているところはザイルを使いました。上で親分に確保してもらいながらバックステップで一歩一歩。

凍ってるところは固くてピッケルが刺さらないので、差し込む場所を探しながら降りてゆきます。

我々が一人ずつ降りている間に、男女二人組が登って行きましたね。どうやら頂上まで登れたようでした。

なんとか岩場を降りて少し安心。

登ってきた塩見岳をバックに記念写真!

稜線を過ぎて森林の中に入ると風が弱まるので寒さは和らぎました。
ですが、ここからが長かったのです。

頑張って登ってきた分、下りの道も長いのです。
当たり前ですが、、

さらに私の体力が底を突いてしまいトボトボ歩きに、、特に登りは一歩ごとに息を整えるような調子で時間がかかりました。

途中で陽が沈んでしまいヘッドライトを付けての本谷山越え。だんだん寒くなるし、まあテントに戻れば休めるのだけれど果たして無事に戻れるのか不安でした、、メンバーの方々に助けられて何とかテントに着いたのがナント20時過ぎ!

疲れ果てながらも冷やしておいたビールで乾杯できたのでした。

夕食はドラポケさんの豚白菜味噌バター鍋!疲労回復の豚肉で元気が戻りました。よーしこのイキオイでまだまだ飲むぞーといきたいところでしたが、さすがに一杯でバタンキューなのでした。

3/22
6時起床。昨日に比べて曇っているけど悪い天気ではありません。
1日目に登って来た道を下りていきます。

来るときはあんなに時間がかかったのに下りはトレースもしっかり残っていて楽です。

8時に下山開始して三伏峠小屋まで40分くらい。そこからも順調に下って11時頃には登山口に下りました。

途中、鹿の群れに出会いました。鹿の鳴き声を聴いたのは初めてでした。

登山口からの林道が長かったけれど昼過ぎには冬季ゲートに下山完了。

松川インター近くの清流苑という温泉施設で休んでから、中央道を東京に帰りました。
とても疲れたけど楽しかった塩見岳。下りで聴いた鹿の鳴き声が耳に残り、頑張って良かったと思いながら家路につきました。

反省点
・山頂アタックの途中、スパッツの下で靴紐が解けていたようでアイゼン歩行中に足が動いて痛かった。しっかり解けないように結ばなければ。
・トレースの無い雪道を歩く楽しさを経験できましたが、冬山登山には地図読みやザイルワークの経験が必要と改めて感じました。
頑張って経験を積もう、、

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