丹沢・マスキ嵐沢 やまづと2020.8

梅雨明けの8月2日、泊まり沢山行を控えてのザイルワーク練習のためマスキ嵐沢へ。
新松田駅を8:20に出発したバスは途中で夏休みの少年たちをのせて満員になりました。大滝橋バス停で下車。

バス停から登山道を少し歩いたところで沢道具を装備。もう一組、5人くらいのパーティーが先に進んで行きました。時刻は10:00くらい。

最初は3〜5mくらいの小さな滝やナメ滝を越えていきます。梅雨明けで天気良く、気持ちのいい遡行です。

小さい滝でも足をのせるホールドを探すのが難しいときがあります。なるべく小刻みにホールドを探して登っていきます。

途中で10mほどの滝があり、そこでザイルを出して練習開始。

トップのヒマラーさんは慎重に登って滝上でビレイのやり方確認。

セカンドは親分。

最後の私は岩登りの練習です。
手元足元ばかり見ていると気づかぬうちに難しいルートを選んでしまい苦労します。

登ったら懸垂下降で降りて、くりかえし練習です。

私も頑張ってトップにトライです。

滝上では生木を使ってセルフビレイとクライマーのビレイをしました。基本をしっかり学ばねば。

3回ほど登って降りてを繰り返していたらお昼を回っていました。そろそろ進もう。

練習の後は小さい滝をいくつか越えて、二俣も数回出くわしますが大きくは間違えずに最後の涸れ滝(?)へ。

滝だったら登るのは難しかったでしょうが、この岩場はクライミングの良い練習になりました。トップのヒマラーさんはランニングビレイをしながら登りました。

短い詰めを登って無事に権現山へ。天気の良い沢登りは最高です。
入渓してからは結局誰にも合わなかったなあ。先に行ったパーティーはどこへやら。

下山は地形図を見ながら分岐の多い尾根を西丹沢バス停まで下りました。下山途中の尾根道で蜩の鳴き声に出会いました。梅雨も明けて、少し遅い夏到来です。(おわり)

〜メモ&反省点〜
・生木を使った滝上ビレイの基本
1)生木にシュリンゲ、カラビナをかける。
※生木は葉が付いていることを確認する(葉が無いと枯れ木の可能性がある)
2)カラビナに、持ってきたメインザイルをマスト結びでかける(セルフビレイ)。マスト結びなら自分がビレイしやすい場所でビレイできるよう、長さを調節可能。
3)もう1セット、シュリンゲとカラビナを生木にかける。エイト環にメインザイルを通してカラビナにかけ、クライマーのビレイを行う。

・滝上でのビレイでは、エイト環は自分のハーネスに付けない。クライマーが落ちた時にエイト環ごと引っ張られてしまう。
※滝下でのビレイではエイト環をハーネスに付けて用いる。クライマーが落ちた時に自分の体重で支えられる。

・滝上でビレイデバイスを用いない場合、落差が3、4mくらいであれば肩がらみも可能。確保している側のザイルを肩上に、クライマー側のザイルを脇下に通して行う。

・落差が3、4mよりも高い場合は座っての腰がらみとする。引っ張られたときに足をかけられる場所を見つけておく。

・懸垂下降のため滝上からザイルを下に投げるときは末端を結び、ザイルを纏めてなるべく高く放り投げる。

・最後に登る人はザイルの末端を自分のハーネスに付けて登る。(余計に長く残すと、下で岩などに引っかかってしまう)

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