奥多摩・シンナソー(沢登り) 2021.7 山の会やまづと
3段10mの滝
どんどん暑くなる。実はネオプレン素材の上下を持って来てしまった,そんなもの着たら熱中症確実。
メガネは曇ったり水滴付いたりで見づらい。コンタクトにしているよとアメグーさん。やはり雪山や沢ではコンタクトだろうか。それほど虫はいない。ときおり見かけるカエルが可愛い。
そうそう,アメグーさんが獣臭がすごいすると言うので,自分の体臭を確認してみたが違った,うり坊の亡骸の臭いだった。奥多摩でも大自然だなと実感。沢の水は安易に飲んじゃいけないと妙に納得。

そんなこんな進んで水量も減り,ツメまで来る。冗談では滑っても沢では滑らずここまで来られた。ところが,登山道のない山の土斜面は急だし滑る,滑る。ツメって大変。ここが核心部ではないか。ゼイゼイしながらなんとか尾根道まで上がりアメグーさんとハイタッチ。嬉しい。親分に体力つけなきゃねと言われる。がんばります。

短い流れの中に多くの小滝や段差があります。
水を被りながら登ります。
いったん段差が緩む
見上げる滝上は樹上が薄く,そこだけ明るくて神々しい。滝上の先行皆様が輝いて上級国民に見える。お陰様で自分も無事に滝上に立つ。上級国民にはなれずとも登れて素直に嬉しい。
小滝というか段差というか・・・次々と越えて行きます。
いよいよ入渓,水が程よく気持ちよい。小さな滝?段差?をあがってゆく。濡れるのが沢登りだとこんなに楽しいのか。
どれほど滑ってどれほど効くのか確かめたくて,色々踏んで歩くけど,まだまだ良く分からない。
入会後初参加の初沢登り,緊張しながら武蔵五日市駅藤倉行のバス乗り場に行くと70歳代の老紳士一人。聞けばシンナソーに山岳会の仲間といくとのこと。
面識が唯一ない男性参加者であるコーダさんにほぼ確定!と思ったら,その五分後に本物のコーダさんとご対面。見た目30代,心の中でコーダさんに謝る。

藤倉バス停で下車,川沿いに降りて準備。ほかの人を見ると足回り以外は普通の登山着が多い。沢用のスパッツ使用を勧める声が多かったので購入しようと思う。
クドミさんは遡行図を持参したり下調べを十分にしている様子。見習わないと。

このあたりから皆様の登山スピリットに火が付いたのかペースUP。しばらくしてクドミさんが僕の様子を見て休憩を提案,ぜいぜい頷く自分。
ところが,ここで頑張らせないとダメと親分からの愛のムチ。もはや次のお助け休憩は期待できなさそうだ。神でもお猿でも良いから何とかしてと願うと,雷鳴が聞こえてくるではないか。雷が近付けばそれを口実に即下山で楽できる。おお,神様,お猿様。ところが,やまづと,恐るべし。コーダさんという晴れ男のご利益で雷は遠ざかり次第に晴れ間さえ戻る。

そんなこんなで予定通り御林山まで来た。山頂に着けば皆様に体力不足でご迷惑をかけた登りも楽しい記憶に変わるから不思議だ。

御林山と書いて「おはやし」山と読むらしいけど「ごりん」山とこじつけて,五輪ワッカ+親分〇ッハ会長で記念撮影,なかなか良い写真だと思う。和気あいあい。その後,無事に下山。温泉で癒される。

途中で足回りを履き替える。ヒマラーさんがマンゴーのドライフルーツを,親分が(忘れた。梅干しだったかな。笑)を配ってくれた。ほっとする時間。アメグーさんが,おじいちゃんの育てたトマトがおいしいといった話をする。親分,持って来いと言う。下山後も,アメグーさんが,自分で作った梅ジュースの話をする。親分,持って来いと言う。

そんな物ねだりな親分に神様?お猿様?からお叱りが下る。猿岩にて親分の頭上に大きな枝が折れて落ちて来たのだ。さすが親分,耳で察知し目で確かめながら冷静に回避,とはいえ無風時での出来事に一同びっくり。すぐに安堵と大笑いへと変わる。今日のリアル核心部。

更に進む。今日一番の滝,核心部らしい。むむむむむむ,本当にシンナソーは入門レベルなのか。
間違いなく大キレットよりも難しいそうなのに。やはり先行皆様と親分のつぶやきを頼りに登りきる。ビレイして頂いたヒマラーさんが上で迎えてくれる。人を褒めるのを忘れない優しいナイスガイだ。
振り返ると怖くはない。むしろ楽しい。しかしロープがなかったらやはり全然違うのだろうなと思う。自分はみんながロープを出したり束ねたりするのを手伝うこともできずにいるのだが(ロープ踏んでて邪魔ならした。反省。)。
親分から,来年には自分たちで企画して来られるようになってねと言われる。がんばります。
5mの滝
最初の大きな滝10mくらい?ロープをセットするため最初に滝に取り付いたヒマラーさんが少し手こずる。
運動神経抜群なヒマラーさんでも少し手こずるなら自分はここで遭難確定ではないかとビビる。
しかし,自分は6人中5番目,先行者のルートを参考にすることができた。最後尾の親分のコメントにも聞き耳を立てる。手短かなれど分かりやすい。ありがたや。
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山の会やまづと
良い一日でした。親分,ご一緒していただいた皆様,ありがとうございました。たくさん勉強になりました。体験でも感じましたが真面目さと明るさのバランスも良く楽しめました。写真,勝手に拝借しました。ご容赦ください。乱文もご容赦。はやくコロナ禍が終わりますよう。

2021.7 ソンシー

追伸:自分のハンドルネーム?は「ソンシー」となっていた。比較的単純なので,親分からあまり愛されなかったらしい(笑)。

3段15mの滝