北ア・涸沢~北穂高岳 2023.10 やまづと

連日晴れが続いていたのに出発直前に降雪の予報、急遽装備を冬山支度に見直し出発した。でも涸沢の水不足問題は解消したのでよい面もありました。

上高地についたら冷たい霧雨、風も強くてとても寒い!どんよりスタート。 次第に雨が上がり、涸沢に近づいてきて穂高の山々が見えてきたら、あらまあびっくり…真っ白!風がビュービュー体感温度が下がり極寒。テント設営して持ってる服を全部着込んだ。 涸沢ヒュッテに直行、テラスで名物のおでんと生ビールで乾杯!の予定がカフェが閉店して泣く泣く缶ビールで乾杯!うっすら焼けてるアーベンロートを見ながらほっと一息。紅葉は7〜8割位、燃えるような赤ではないけれど、雪と空の青との三段紅葉がきれいでした。 
北アルプスの写真
下山は、雪の岩場のクライムダウン、ハシゴ、鎖場の連続でドキドキしましたが慎重に足場を確認しながら無事に降りれた。涸沢は900張を超えるテントがびっしり。。。今期、最大の数だったようだ。

涸沢ヒュッテに直行し、今度こそおでんと生ビールで乾杯!の予定がおでんが売り切れで泣く泣く生ビールのみで乾杯!期待してたアーベンロートは曇ってて焼けず。テラスは満員で溢れそうでした。 
山頂は360°大パノラマ、雪の前穂高、奥穂高岳がどーん、緑の蝶ヶ岳、常念、大天井岳、燕岳がどーんと素晴らしい景色。

残念ながら槍ヶ岳、大キレットは上昇気流の雲に隠れて見れませんでした。北穂高山荘で念願のテラスでコーヒー…は寒かったので、小屋の中でコーヒータイム。
登りは急登で岩登りの連続、雪は積もっていたが凍結はしてない。「これ下るんだよねー下るんだよねー」クゥーンクゥーンと犬の鳴き声のような微かな叫びは聞こえないふりをして、つぼ足で慎重に進む。振り返ると遠く下には涸沢ヒュッテやカラフルテントが豆粒のよう、目の前は奥穂高、前穂高の岩稜帯がそびえ、奥穂山荘がチラッと見える。でも山頂はさらに上、まだあんなに登るのか…。

山頂付近では雪が30cm程積もっていてさらに急登、細い斜面のトラバースが続くのでチェーンスパを装着。 
2023山行一覧
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夜、テントのカラフルな明かりと満点の星空がとてもきれいでした。 北穂山荘の灯りがポツン見えて、あんな上まで登ったのかと感慨深い… 

えっ!中腹あたりで3つ4つのヘッデンの明かりがチラチラしてる。どうやら下山している人がいるみたいだ。なんと恐ろしいことだ。 

3日目の朝、最後のモルゲンロートは曇りで焼けず。テントの外でのんびり朝ごはん。周りは続々と撤収し出発、あっという間にテント場は空いてきた。午後から雨予報、私たちも下山しよう。 

上高地でアップルパイを食べてからバス停へ、びっくり仰天、沢渡駐車場行きのバスが長蛇の列。小雨も降り出し、乗車までかなり待った。

 帰りのお風呂は、白骨温泉の日帰り温泉に行ってみたけれど閉店時間で間に合わず、飛騨高山側の平湯温泉に行った。これが露天風呂がたくさんあって実にいい温泉でした。

2日目は晴れて、モルゲンロート薄らピンク色が拝めました。救助小屋の掲示板で天気や注意事項をチェック、行けそうなので北穂高岳決行。

 夜、寝てる時なぜかスースー風が吹いてて、顔が冷たくて何度も目が覚めた。

朝起きたら、なんと入り口は網戸しか閉めてないではないか!雪山用テントを持ってきたのに…耐寒就寝訓練やってしまいました。