蔵王・地蔵岳から刈田岳 2024.1 やまづと

ルート:ロープウェイ地蔵岳山頂駅→熊野岳→避難小屋→蔵王山→馬の背→刈田岳、帰りは熊野岳を巻き地蔵山山頂に寄る

当初雪山はやるまいという腹積もりだった。
それがにわかに心変わりして初めての雪山。
やまづとの方々があまりに楽しそうに雪山をやっているから仕方ない!

大変ありがたいことに車を出していただいて、6人相乗り4,5時間。
山形の旅館に前泊して、夜はジンギスカンを食べに行き、地酒を飲みながらロープワークを教えていただいた。
山登りというよりもうすっかり旅行気分で床に就く。

翌日、降り立った麓のロープウェイ駅は晴れ渡っていた。
観光客でごった返す中、今回は行程も短いし、まさに旅行気分だねと笑いあう。
しかし乗り込んだロープウェイは、みるみるガスに包まれていった。

いきなりのホワイトアウトにたじろいだ。
どっちへ歩くのか見当もつかない。
すると、先輩方は地図とコンパスを取り出し、こともなげに進むべき方向を見定めた。
今までのひとり登山では地図をしまい込んでいたが、雪山では必須だと身に染みる。
あんなにいた人々は殆どスキーヤーと樹氷の見物客で、登山客は数えるほどだった。
道もひと気もなく風は痛いほど叩きつける中、アドレナリンのせいなのか、楽しく歩いた。

熊野岳に着き真っ白な視界に目を凝らすと、お化けみたいな氷の鳥居と社が浮かび上がり驚いた。
この氷をエビのしっぽと言うのだと教えてもらった。
風が吹きつける方向にどんどん伸びて成長しているらしく、直観に反する形が面白い。

蔵王山へはホワイトアウトの中トレースもなかったため避難小屋を経由するルートに変更した。
地図とコンパスがあっても、目印のない方向へ進むのは危険だという。
遭難してもおかしくないねと冗談っぽく言ったと思った先輩の顔は笑っていなかった。

刈田岳に着いたが時間が押しており滞在もそこそこに引き返す。
すると時折ガスの隙間から空が見え始め、ついに山々と樹氷の森があらわになった。
生還!なんて気持ちがいいのだろうか。
雲が日を透かして鈍く銀色に輝き、白い雪面が遠くまで続く様子が綺麗だった。
安心しきって喉が渇き、水を取り出すと凍りかけていた。
今の自分の準備では、人にくっついて半日雪山にいるのが限界のようだ。
でも、また雪山に来たい!

帰りは温泉で冷えた体を温め、また車で談笑しながら帰宅。
やまづとと皆さんに感謝して眠りについた1日でした。

※あとになってカメラを胸の前に下げてはいけないと知ることとなりました。

八ヶ岳の写真
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刈田岳に着いたが時間が押しており滞在もそこそこに引き返す。
すると時折ガスの隙間から空が見え始め、ついに山々と樹氷の森があらわになった。
生還!なんて気持ちがいいのだろうか。
雲が日を透かして鈍く銀色に輝き、白い雪面が遠くまで続く様子が綺麗だった。
安心しきって喉が渇き、水を取り出すと凍りかけていた。
今の自分の準備では、人にくっついて半日雪山にいるのが限界のようだ。
でも、また雪山に来たい!

蔵王山へはホワイトアウトの中トレースもなかったため避難小屋を経由するルートに変更した。
地図とコンパスがあっても、目印のない方向へ進むのは危険だという。
遭難してもおかしくないねと冗談っぽく言ったと思った先輩の顔は笑っていなかった。

熊野岳に着き真っ白な視界に目を凝らすと、お化けみたいな氷の鳥居と社が浮かび上がり驚いた。
この氷をエビのしっぽと言うのだと教えてもらった。
風が吹きつける方向にどんどん伸びて成長しているらしく、直観に反する形が面白い。

いきなりのホワイトアウトにたじろいだ。
どっちへ歩くのか見当もつかない。
すると、先輩方は地図とコンパスを取り出し、こともなげに進むべき方向を見定めた。
今までのひとり登山では地図をしまい込んでいたが、雪山では必須だと身に染みる。
あんなにいた人々は殆どスキーヤーと樹氷の見物客で、登山客は数えるほどだった。
道もひと気もなく風は痛いほど叩きつける中、アドレナリンのせいなのか、楽しく歩いた。

ルート:ロープウェイ地蔵岳山頂駅→熊野岳→避難小屋→蔵王山→馬の背→刈田岳、帰りは熊野岳を巻き地蔵山山頂に寄る

当初雪山はやるまいという腹積もりだった。
それがにわかに心変わりして初めての雪山。
やまづとの方々があまりに楽しそうに雪山をやっているから仕方ない!

大変ありがたいことに車を出していただいて、6人相乗り4,5時間。
山形の旅館に前泊して、夜はジンギスカンを食べに行き、地酒を飲みながらロープワークを教えていただいた。
山登りというよりもうすっかり旅行気分で床に就く。

翌日、降り立った麓のロープウェイ駅は晴れ渡っていた。
観光客でごった返す中、今回は行程も短いし、まさに旅行気分だねと笑いあう。
しかし乗り込んだロープウェイは、みるみるガスに包まれていった。