南ア・笹山(黒河内岳)ダイレクト尾根 2024.12 やまづと
翌日出発時6:30の気温は-14°、そこからはテンバ適地の緩斜面と急斜面の繰り返し。雪も次第に増え多いところでは膝くらい。うっすら残る一人分?の足跡を追う形で皓大さんがトレースを付けていきます。3番目に歩く私は楽なはずなのに、あがっている息がさらに弾みます。
山頂近くでは、とどめの笹藪漕ぎラッセル、これには全員が苦労しました。辿り着いた南峰山頂、さらに進んで北峰山頂、山と高原地図記載の「360°の大展望」はどこ。かろうじて農鳥岳が風により舞い狂う雪の先に見えたくらい。風はたまに体が運ばれるほど。寒さこらえて写真を撮って早々に撤退しました。
笹山南峰
高速事故通行止めで遅れて到着、10:30に奈良田湖のつり橋を渡って出発。主稜線方向は吹雪いて霞んで見えません。舗装路を歩いてすぐに登山口、発電施設横のつづら折り、その先はなかなかの急坂が断続する樹林帯の尾根道をひたすら登りました。
16時頃、予定よりも手前のco2100あたりで(私の)心が折れてからテント設営。ハナコさんが鶏肉や野菜をたっぷり担ぎ上げて鍋を作ってくれました。まだまだ厚い積雪ではないのに岩水さんが丁寧に綺麗な雪を集めてくれて、少し入った枝は焼き網でこしておいしい水ができました。21:30ころに就寝。
あとは長~い下山です。樹林帯なので高度感こそないけど滑落要注意な場所も。途中ですれ違ったソロの方2名(どちらも強者の雰囲気ぷんぷん)から、それぞれ「踏み後をありがとう」との言葉をいただきました。
テント撤収、その後も延々と下山。ときおり富士山や鳳凰が木立の間に見えて元気づけられるも、やっぱりきついテント装備約2000m下山。舗装された地点まで戻ったときは思いました、文明って最高。みんなでハイタッチです。
以下、余談。その後に「女帝の湯」によりました。知る人ぞ知る名湯らしいのですが、とってもぬるい。お湯は良かったですが、湯船に30分もつからないと温まらないので(寒い季節は)要注意です。
笹山北峰