八ツ・赤岳 2025.2 やまづと
硫黄岳も横岳も阿弥陀岳も遠くアルプスまで見えました。早起きは三文の徳というが今日は遅出遅起きの人に運があったようだ
((※誰もいないし景色ゼロ。さっさと写真をとって早々と下山を開始する
((※急な階段(といっても埋まっているが)を登っていると続いて社会人パーティー3組が撤退とのこと、段々と風が強くなってくる。風ばかり気にしてもいられない。しっかりアイゼンきかせながら急な斜面を登る。
2日目、明け方くらいから風の音と雪の降る音。
事前の天気予報では6時くらいから降るのかなと思っていたが、思ったより早い、低気圧が早めに来たのかな、と思いながらウトウト。
5時に起きて6時45分出発。ルートは文三郎のピストン。雪が降っていた。登っていくと大学生が強風で戻ってくる、急な階段(といっても埋まっているが)を登っていると続いて社会人パーティー3組が撤退とのこと、段々と風が強くなってくる。風ばかり気にしてもいられない、しっかりアイゼンきかせながら急な斜面を登る。
天気が良ければ横岳とか阿弥陀とか見えるはずなのに何も見えない。中岳分岐手前のトラバースあたりからさらに風が強くなってきた。風速計で測ってみると15mほど。前にガイド付きグループが2組。中岳分岐にくるとさらに風が強まり、とうとう耐風姿勢が必要なほど。雪が顔にあたり痛い。
ガイド組はここで撤退して行った。なるほど皆ここで戻ったんだな、時間は8時。強い時で風速計は26kmを指した(イトソーいわく年末の天狗より風が強いかったとのこと)。。。。うーん、戻るか進むか。。。一旦撤退を考えるもきらきらした目で楽しい!とこちらを見てくるユコサイを見てもう少し挑戦することを決めた。
早めに低気圧が通った可能性がある、この先は山が風を遮ってくれる可能性高い、昼過ぎからは天気は良くなるはず、雪は多くなく視界は悪くない、気温はぜんぜん低くない(−10度ほど)と理由を並べて判断した。すると小さな尾根を越えると風が少し弱まった。これなら頂上はいける、
ここからは急な岩場が続く、慎重に慎重に一つ一つ岩場を越えていく。キレット分岐あたりから太陽がうっすら見え始める。相変わらず風は吹いていたが最後の岩場を登りきり9時前に赤岳頂上にたった。
誰もいないし景色ゼロ。さっさと写真をとって早々と下山を開始するとだんだん晴れてくるではないか。風もだんだんなくなって、なんと中岳分岐でほぼ風がない状態。。。。そして絶景。
セキマキさんがいる硫黄岳も横岳も阿弥陀岳も遠くアルプスまで見えました。早起きは三文の徳というが今日は遅出遅起きの人に運があったようだ。しかし、ドキドキの前半と絶景の後半、2度美味しい山行だった。(文:ベイサン)