前夜に新宿発、23時頃には八ケ岳山荘に着きました。2段ベッドでしっかり休めました。外では、夜中でも続々と車が到着していました。
朝4時に起床、4時半には山荘を出発しました。すでに山荘前の駐車場には車がびっしり。舟山十字路へ急ぎます。到着すると、ここもほぼ満車。幸運にもあと一台分だけスペースがあったので、そこへ駐車(帰りに見ると、路肩にあと5台ほどは停められていました。全部で30台弱でしょうか)。
予定通り5時に歩き始めました。20分ほど歩くと南陵取り付きの標識が出てきます。枯れた沢を渡り、急登に取り付きます。10分ほど登ると尾根に乗りました。バリエーションルートですが、踏み後は明瞭で歩き易く、迷うこともありません。ハイペースで登り進め(私にとっては)、立場岳を過ぎ、7時には青ナギに着いていました。ここは開けて展望がよく、ゆっくり休憩します。ここから日射しが強くなりそうです。
休憩後に歩き始めると、更に展望が広がります。アルプスは、南、中央、北全て見えました。八ケ岳の山々も間近に美しくそびえています。「丸見えだな~」と独特の感想が聞こえます。
木々の背丈が段々と低くなり、岩稜が始まります。P1、P2は踏み跡通りに越えていきます。P2を過ぎた辺りでハーネスを装着します。P3の岩峰が目の前にそびえています。岩峰下をトラバースし、本日の核心のルンゼへとたどり着きます。トラバースの途中に、この岩峰を直登するルートがあります。次は登りたいな~と思いながら通りすぎます。
さて、ルンゼです。簡単ではありますが、距離が長く、万が一落ちれば止まりませんので、ザイルを出します。上まで行くと声が届かないので、笛の合図を決めて、出発です。昨年来たときはツルツルに凍っていて怖かったのですが、今回は快適です。中央付近は濡れていますが、滑る感じはありません。順調に登り進め、無事終了点を見つけました。後続3人も順調に登ってきます。30~40分ほどで全員揃いました。そこからはザイルを片付けて、ルンゼをそのまま少し登り進め、右側の草付きの階段状になった道を進むと、P3の終了です。
目の前にP4とその先に山頂が見えています。段々と日射しの強さが増してきますが、晴天の中の山々の景色に元気をもらいながら歩きます。ふと空を見ると、不思議な虹色の雲を発見しました。皆、初めて見る光景に、これは超常現象か!?と盛り上がります。その雲は分裂(?)し、青い雲と赤い雲に分かれます。赤い雲は更に黄色→緑色へと色を変えます。何とも不思議な現象を何分間見ていたでしょうか。後で調べると、これは超常現象ではなく、彩雲という気象現象だそうです。また、古くから縁起の良いものとされており、幸せを呼ぶ雲とも言われているそうです。何ともラッキーなできごとでした。
幸せを呼ぶ雲とさよならすると、いつの間にか山頂はすぐそこでした。10時をちょっと過ぎたくらいでした。
赤岳がきれい見えています。赤岳も行けるね~!なんてイケイケな発言もありましたが、予定通り下山です。
御小屋尾根は、濡れているところもあり、しばらくは気を抜けません。ひたすらに下り、13時過ぎには舟山十字路に戻ってきました。余裕を持って計画を立てましたが、それでも想定より少し早かったです。みんな元気です。ちょっと物足りなかったかな…。
お風呂に入り、オシャレなランチを食べて、帰路に着きました。