奥多摩・軍刀利沢(沢登り) 2025.6 やまづと

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(※軍刀利沢の左岸尾根を下って落合橋に下山しました。)

(※軍茶利山)

(※最後に泥壁を登って尾根に出ました。)

(※水が枯れて沢の詰めになります。)

(※最後の10m滝で集合写真、滝は右側から巻きます。)

(※残置ロープのある滝を巻き気味に登ります。)

(※大滝を越え、シャワーの滝を越えて沢登りも終盤になります。)

(※トイ状ナメ滝、水をバシャバシャかぶって爽快です。)

(※滑るので慎重に)

(※大滝を右側から巻きました。)

(※水しぶきを浴びながら登るって気持ちいいです。)

(※さて順番に登ります。)

(※大滝の手前の8mナメ滝、左側が階段状)

(※膝を貸してあげると楽に登れるのだけど。)

(※一歩の足場がない。よいしょっと)

それでは、当日の山行内容を振り返ってまいります。

進行体制としては、ベテラン2名に主導していただきつつ、後ろからもベテラン勢に見守られ、前後より都度アドバイスを頂けるという贅沢なものでした。険しめの滝では都度ロープを出していただき、エールも頂戴しながら終始楽しくチャレンジすることができました。

自分は入渓直後から興奮しきりで、5分も経たずにこれぞまさしく自分の求めていた体験であったと確信しました。足を水に浸して岩上を歩くだけでも大いに感動しましたし、滝登りの度に敢闘精神が奮い立ちました。釜にて腰まで水に浸かるのも、滝登り中に真っ向からシャワーを浴びるのも、心に沁み入る体験でした。
6/15に実施した南秋川の軍刀利沢山行について、やまづと入会から間もない沢初心者(筆者)が感想文を綴ったものになります。

せっかくの個人寄稿ですので、まずは自分個人についての背景・経緯について少し触れておきます。
そも自分は流水に関する自然景物全般が好みで、せせらぎ・さざなみから激流・怒涛まで幅広くを愛しています。
個人旅行で訪れた限りでは、安曇野の水路群、いわきの背戸峨廊、高萩の花貫渓谷、郡上の長良川源流域などが印象的だったほか、芸術面では山水画も好物です。
そのような心理基盤ゆえ、ありのままの流水と直接的に親しめる沢登りにはずっと憧れていたものの、流石に単独で臨むものではないと自粛自戒していました。

そんな折、ネット散策中に偶然やまづとの存在を知り、すぐに会へ連絡して飛び込みました。
例会への体験参加時から沢沢沢と連呼していましたが、幸いにして間もなく機会に恵まれ、今回の沢登りに連れて行っていただきました。
(赤湯山菜山行への体験参加を除けば、今回がやまづとでの初山行でもあります)

(※軍刀利沢神社)

(※ザイルを出して7m滝、ぬめってテカテカしています。)

動画

(※ナメ小滝、落ち口が滑ります。)

(※大滝の巻き)

(※大滝です。見るだけ。)

とはいえ、当然ながら反省点も多く、改めて課題も色々見えてきました。
まず、根っから不器用のため、基本的な登攀具の扱いおよびロープ操作については今後入念に練習していく必要があります。昔から糸・紐・ロープ等の扱いは激しく苦手なのですが、いよいよ克服する時が来たのだと思います...。

地理情報の事前把握も全く不十分でした。次回からは遡行域の地図を印刷し、ガイドブックと照らして進行内容を想定のうえ、ポイントを記入して臨みます。
具体的なアプローチとしては、まず「不用意に沢沿いを離れたところへ登らない」の意識徹底が必須です。文章にすると当たり前のように思えますが、実際半ば無意識に妙な方向へ登ってしまっており、常時意識しておく必要を感じます。

また、自身の元来せっかちな性分も踏まえて、「岩を登る際には両足の置き場を確認したうえで進む」という意識も必須です。登ろう登ろうという意識が先行し、迂闊に進んで苦しい体勢を取ってしまうシーンがありました。



一方、詰めに関しても想定外の面白さがありました。

内容としては稜線へ向かって斜面を少々登る程度で、本来は易しい部類かと思いますが、雨で地面が泥濘んでいたのが問題でした。少し踏ん張るだけで足元がずり落ちるような状態であり、半すり鉢状の斜面はさながら蟻地獄の様相を呈していました。
立ち込める霧も相俟って、なんとも不思議で印象的な光景だったのをよく覚えています。

結論として、おかげさまで大々々満足の沢登りデビューを果たすことが出来ました。
それもこれもベテランの皆様のお力添えあってのものですので、この場を借りて改めて御礼を申し上げます。 正直要領の悪い部類ではありますが、今後とも御指導御鞭撻いただけますと幸いです。今はまだ情熱が燃えているばかりですが、今後とも立派な沢人間を目指して沢道に邁進し、いずれは山奥深くの険しい沢を泊まりで遡上できるようになってみせます!

(ビービ)