御巣鷹の尾根から大蛇倉山と蟻が峰 2006.10

もう20年になる。初めて3000mの山を縦走した夏の夜、ニュース速報が流れて。刻々と伝えられる速報・混乱を今でもある程度思いだせる。それほど衝撃的な事故だった。
現場付近は木々が成長し、事故の生々しさは薄れているが、記憶はまだまだ生々しい。合掌。

慰霊の後、群馬と長野の県境尾根を目指す。標識はあるが登山道は整備されていない。少々藪っぽいところもあるが、ふみ跡はしっかりついていた。

県境の尾根に出て、右に辿れば大蛇倉山、左へ行けば蟻が峰。この尾根一帯はカラマツ林で下草も少なく歩きやすい。

初めに大蛇倉山頂へ。標識のところからは展望はないが、西側の岩の上からは、八ヶ岳連峰、南アの甲斐駒、仙丈、白根三山、浅間山などなどが見渡せる。

三川ダムと八ヶ岳連峰、手前が天狗山。

カラマツが黄金に輝く県境の尾根。奥の山が御座山。藪が濃いらしいがいつか縦走してみたい尾根です。

尾根を反対に辿り、シダの下草を踏んで蟻が峰山頂へ。この山域も多くの人たちが歩いているようで赤テープも多い。それぞれ思い思いのところを歩いて目印をつけているので少々うるさい。「ヘンゼルとグレーテル」状態ではないのだろうから、もう少し加減して印をつけてほしいが。

この山の名前は4つ位あるそうです。「蟻が峰」のほかに「高天原山」それに「ショナミの頭」あと1つは何だろう。金峰の小屋が太陽を反射して光っていた。

クマザサ、つい最近まで熊のように強いから熊笹かと思っていた。隈取のある笹、隈笹とは知らなかった。野麦峠の野麦もクマザサとのことらしい。

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