奥秩父・大洞川井戸沢〜将監峠〜飛龍山(1) 2012.7

何となく気分が遠ざかっていた奥秩父だけど、奥秩父「愛」の詰まった山の本に触発されたのかもしれない、この大洞川井戸沢からまた鬱蒼とした森の中に入ってみたい

元気印の若手も加わったので、これからひとつひとつ

名前がついているここは「三ツ釜」

今日の水の量であれば何の問題もなしです

三ツ釜の真ん中あたり、おしりまで水に浸かるとひゃっこいなあ

深々とした森の中を遡ります。今日は朝一番の電車に乗って三峰口、それから大洞川林道の行けるところまでタクシー

サメ沢あたりで車は行き止まりだったろうか、大洞川の奥深くに入っています

真ん中に岩が出っ張って

ここは左側から高く巻きました。木の根っこを掴んだり、苔のついた木に乗っかったり・・・

けっこう急な巻きでした

頭の上に登って行くようだねえ、おーい、行けそうか

泳ぐほどのところはないけれど、腹まで水に浸かり

少し急な流れを横切り

また水に浸かったりしながら沢を遡って行きます

なかなかいいね、きれいだね

またまた岩が真ん中に出っ張った滝です

左から巻き下りたあたりで、上流から釣り屋のおやじさんが下ってきました。「釣れましたか」「日帰りだからもう帰らないと行けない」、なんてしばらく話し

この先にあるキンチジミがどうのこうの・・「巻き道が崩れた」「流されないように水の中にロープを張った」・・・

言っている場所のイメージが湧かないので、断片的にそんな言葉が頭に残ったのみ、じゃあ気をつけて

ここは残置のトラロープを使って滝の上に抜けました

側壁からきれいな苔の滝が落ちていました

そして「キンチジミの悪場」入口の滝です

なかなかの迫力です

左から巻き上がって狭い小尾根に立って、さてどうしよう

巻き道が崩れたってどこのことだろう。確かにこの先が行けない、かつては悪場を全部巻く道があったのだろうか

よく分からないので滝上に懸垂で下りる。確か、ずっと前に来たときは木を伝って下りたような、今回はそんな雰囲気なしです

狭い場所に下りたって流れを渡る・・・

おいおい、大胆な、もっと足場を探したほうが

見ている方がビビるよ

悪場真ん中の滝は、腹まで水に浸かって釜をへつり

最後の廊下の入口は泳いで

もう夕方近くになっているので、いまから泳ぐのはつらいなあ

そして悪場出口の廊下

小難しいところには必ずロープがかかっています。この残置のロープがなかったら、遡行にかなり時間がかかりそうです

これのことかあ、水の中にロープを張ったというのは。あのおやじさんがこのロープなんか全部張っているのだろうか

「井戸沢の主」みたいな人だったのかもしれないなあ。小柄で身軽そうなおやじさんだったけど

悪場出口の滝をロープをたよりにへつって、ゴルジュから抜け出しました

それにしてもこのロープ、もしなかったらどうやってここを抜けるのだろう。下から登れるのだろうか、廊下の手前から巻けるのだろうか

だいたいこのロープ、どうやって取り付けたのだろう

(2)へ続く

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