北ア・丸石尾根〜蓮華岳〜針ノ木岳(途中まで)〜針ノ木大雪渓(その3) 2014.5
3日目、湿っぽい小雪と風、めっちゃ酷いというほどでもないけど。針ノ木岳、行こうか止めようか、頭の中でグルグル・・・。あんまりさっさと止めちゃうのもなんだし、行けるところまでというのもなんだかやばい・・・
前を歩くメンバーの様子を見ながら、行こうか止めようかいつまでも考えは行ったり来たり
2日目のまだつづき
向こうの三角が針ノ木岳、その手前鞍部が針ノ木峠、テント場を探しながら稜線歩き
ずっと北アの展望がすばらしい
広い広い尾根を歩きます
そしてテント場跡を見つける。ひと張り分の風よけブロックも積んでありました。我々もここにしようか
もうひと張り分の整地と風よけブロックを積んで
少し風が出てきそうだし、入念に風よけを作ります。塗り壁作業も年季が入った感じで完璧・・・
夜、少しテントがパタパタ、そして雨か雪のあたる音
3日目
テントを2つ張り終えて。また焼き網が活躍してビールもまだいっぱいあるし、日本酒もあるし
3日目の朝、細かい雪のような雨のような、それと少々の風
テントをつぶして出発準備、さてどうするかねえ
風は左の谷から吹き上げてきて上空を通り抜けている感じ、あんまりたいしたことは無いけど、視界は不良
峠方向に下って、なんとなく見通しが良くなり・・・
むむっ
真下が針ノ木峠、左端に小屋の屋根、小屋はまだ雪の中です。急斜面を下ってさて、みんなの様子を窺って・・・
よし、行ってみよう。ザックを置いてザイルだけ背負って、さあ行こう。風は谷からゴウゴウと吹き上げているけど、尾根上はそんなでもない
広い尾根から岩が前を塞いでやせ尾根になる。先行単独男性は尾根筋急傾斜を登って行ったけど、我々はどうするんだ
ここで2人脱落、じゃあバケツ掘ってちょっと待ってて
ここから先に進むのに、今シーズンからの雪山メンバーもいて、経験の場数が足りないよなあと思いながらも、もう少しやってみよう
まず、岩の下をトラバースしてみたけど、回り込んだところからが急過ぎて、とても行けない。戻ってやっぱり急傾斜の尾根を登る。二段に登ったところから斜面をトラバース(上の写真)。向こう小さく見えるメンバーのところまで、緊張が続きました
傾斜が緩んで緊張も少し緩む。もう山頂まで半分くらいは来ているのだろう。上から単独男性が下ってきて、埋もれた標識があったけどそこが山頂かどうかは分からないと
ここで戻ろう
先が見えないし、けっこう頑張って満足したし、バケツで待たせてるし
斜面のトラバースを慎重に戻って、一歩一歩バックステップで下って緊張が続きます
靴を蹴り込め蹴り込め
あともう少し、バケツのところまで戻ってきました
あれっ、バケツかと思ってたらボケツ・・・いやホラを掘ってたみたい
ピッケル一本でこんなに掘るくらい待たせたか、ごめん
峠に戻って針ノ木大雪渓を下ります。視界が悪く、30mくらい先はもう真っ白、そして下り始めがかなり急傾斜、なんだか奈落の底に下っていく感じです
周りから落石があるかもしれないから間隔をあけて歩こう
大雪渓の真ん中くらい、大きなデブリ、雪崩跡が続きます
湿った小雪だったのが、下るにつれて雨に変わりました
そしてガスの下まで下りてきて、あのどん詰まりを回ったところがゴール。ちょっと想定外なこともあったけど、無事にいい経験を積めたということで
これで今シーズンの雪山歩きは終わり、これから夏の山へ向かい、そしてまた雪のシーズンへ
来シーズンは、どんなところへ行こうか