4mS字滝。泳いで滝の手前右の棚に上がり、空身のショルダーで一段登って巻く。上部に確実なホールドスタンスがない。落ちたらここで終わりじゃん。
4m滝手前の棚に上がる。
ショルダーで一段登り、ザイルを引いて右上に登るが最上部が怖かった。前回も登ったはずだけど、潅木でもあったのかなぁ、それとも体重が増えちゃったのかなぁ?
オクゾウ沢の対岸に早めのテントを張った。
アブが纏わりついてのんびりさせてくれない。結局、彼らは暗くなる7時半まで活動していた。
泳げ泳げとはいうものの、かなり体力を使います。
だいぶ疲れてきたね。泳ぐのはもういいのだけど。
大ゴルジュ出口の滝。
これを高巻けば、あとは泊まり場を探してのんびりです。
宴会も終わる頃、ポツポツと弱い雨が降りだす。そんなに大崩れはしないだろうと思っていたのだけど・・・。
明るくなって雨は弱まったものの、一日降り止まない。渡渉ができず、同じ場所に停滞。流れを眺めたり、転寝をしたりの一日でした。
最終日、朝日鉱泉で朝からビールを飲んで・・・は夢になりました。
嘉助滝は右岸を巻く。思ったより大高巻きになった。安全優先の巻きをしたが、かなり高く追い上げられてしまった。
ちょっと焦る。今日中には稜線に抜けられるのだろうか。
ヘッドランプで竜門小屋まで歩いたが、小屋はもう寝静まっていて入ることができない。
小屋前にテントを張って、冷たい風に押さえつけられながら、朝までウツラウツラ。
早朝、小屋が動き出したところで、暖かい小屋に逃げ込みました。
前夜は、7時にはみんな寝ちゃったとのことだった。
なんとか明るさの残っているうちに稜線に着きました。風があって寒い。西朝日岳の山頂で沢用具を片付け、竜門に向かう。
大朝日岳が薄暗がりの中に、スクっと尖って見える。2年前の入りソウカ沢に続いてまた朝日鉱泉には下れなかったなぁ・・・。
夕暮れの袖朝日岳を見る。笹藪を漕ぎながら時々回りを眺め、一息入れました。
やっと、源流になるが、稜線はまでは遠い。日没との競争になりそうです。
ここで今度はブヨが襲ってくる。ワァーンと頭の上を舞って、体当たりをしてくる。また防虫ネットを被るが、うっとうしい。
滝はまだまだ続きます。もう充分遊んだので、そろそろ滝場は終わってほしい。
えっ、まだ泳ぎが・・。沢登り、好きでやってんだからしかたがないか。
正面の流れは枝沢。まだまだ源流までは遠そうです。
25m滝を巻き終わり、その上の2段15m滝を登る。
ここから上流の滝は登れるか、登れなくても小さく巻ける。が・・・滝の数が多い。天気もガスがかかり、時々雨がざっと降る。
1段目は右から登れるとして、2段目はどうするか。
水流を横切って左の草付きを巻くのか。我々にはこの水量だと無理のようだね。ここも大高巻きに決定。
時間がどんどん過ぎていく。
突き当たりのアノ滝ってなんだ。25m滝だって、登れるって。
ああ、どうしよう。
70m滝上部を登って、ホット一息。ちょっと時間がかかりました。
これから上の滝は全部登れるって・・・
70m滝の下までいって、我々には傾斜の強い下部は登れないことを確認。
高巻き斜面にゴボウで登りかえして、70m滝の傾斜が緩くなったところに繋がるバンドをトラバースする。
高巻きの途中から、ナメ滝70mを見る。
左岸からはエビスグラ沢がガレになって流入している。
夜中、断続的に強い雨がテントをたたく。
朝4時過ぎ、雷のような音に外を覗く。もうテントの脇まで水がきていて慌てる。目の高さあたりまで濁流が跳ねて、大丈夫だとは思いながらも怖かった。
最盛期には、写真の岩が濁流に隠れていました。
キンイロアブ。メジロアブ(イヨシロオビアブ)数十匹に1匹くらいの割合だが、これに咬まれるとズキンと痛い。
中俣沢と畑沢の二俣の少し下流、樹林の中にテントを張りました。
もう少し下流に砂地があり、そこにも惹かれたのですが、結果的にそこにしなくてよかった。
おお、なかなか良い型です。釣れると、たき火がいちだんと楽しくなります。
流れに負けるな。ゴルジュの出口はもう少しだろう。
飛び込んだけど、なんだよ足がとどくよ。
平水であれば、流されてもどうってことないので、緊張感はない。
今日もどっぷり泳ぎが続きます。躊躇しないでどんどん行こう。
日頃の行いを振りかえり、改めて真摯に生きていこう・・・という者は誰もいなかった。
ザンゲ・・・坊よ、ゴメンな。おとうは沢登りがないと生きていけないんだ・・・ほんとかなあ。
アブがねぐらに帰った?ところでのんびりと思っていたが、やぶ蚊のことを忘れていた。
翌朝、テントの内側には血をすって膨らんだ100匹ではきかない数のやぶ蚊が・・・。痒さで何度も目が覚めたのはコイツらのせいか。
8mS字釜。泳いで角まで行ってみるが、もう一つ曲がりこんでいて滝は見ることができなかった。
戻って、右側から巻きました。
いやあ、ここまで登ってくると濡れるのがつらい。
朝日・岩井俣沢畑沢〜西朝日岳〜竜門山 2007.8
前に中俣沢を溯ったとき、出合までの渡渉が怖かった記憶がありちょっと不安。そのときは、膝上の水量があって、流れが勢いよく下流の角を曲がって消えていた。バランスを崩すと流されてしまう。
今日は、あれっと思うほど何の問題もない。前回が増水していただけだったのようです。
角を曲がって岩井俣沢に入ったとたんアブの襲撃にあう。わぁっと狂乱状態。あわてて本流に戻り、防虫ネットを被る。
うっとうしいかぎり。網で掬って全部つぶしてやりたい・・・ああ自分勝手の自然保護だよな。
高巻の下り、もう少し
余裕が出来たので、イワナを釣ってみよう。
岩井俣に入ってすぐ泳ぎ、これからどっぷり泳ぎの連続です。
村上からタクシーで奥三面ダムの登山道入口まで入る。
ワラビとバッタを採りながら岩井俣沢下降点へ.。
わおっ、こんな一本橋、恐くて渡れない。さっさと沢に降ります。
泳ぎにへつりに、どっぷり水に浸かって溯る。水はぬるんでいて、入るのに躊躇はありません。今日は一日水遊びです。
ザブーン