あっ、一瞬ガスが切れて槍ヶ岳が
すぐにガスに隠れてしまいましたが、天気は良い方に向かっているようです
風に抗いながら槍ヶ岳へ一歩一歩
ときどき、ガスに霞んだ槍が見えるようになりました。そして近づいてきました
槍の肩に登る急な斜面が見えてきました
この稜線に突き上げた斜面よりも、急な斜面に見えます。どうなんだろう
だんだんと、ガスが切れて、槍の山頂の見えることが多くなってきたようです
このまま晴れておくれよ
手をつくような急斜面になりました。そして先が見えない
結構不安、どこまで続くのだろう
一歩一歩慎重に足を蹴り込んで
岩の黒い影が見えてきました。もう槍岳山荘は近いんじゃあないか
そして、傾斜が緩んで・・・目の前に槍の穂先が
わおおおっ
そしてまた強烈な風が
小屋の前は風の通り道、足を踏ん張っていないと立ってられません
誰か(うちのメンバーじゃあないよね)の大きなザックが風に飛ばされてゴロゴロ転がっていきました
小屋の陰に避難して、さてどうしようか。風は槍の穂先の向こう側から吹いているので、こちら側の岩場に取り付いてしまえば、強い風は避けられそうです
そして青空が空いっぱいに広がってきました
よし、我々も行こう
慎重に斜面を登りました
山頂直下のハシゴを登って
今年も山頂に鯉のぼりがはためきました
ヤッホー
小屋に入ってのんびりするメンバーを残して、3人で登ります
強風の通り道は身体を倒して通り抜け、岩場に取り付きました。岩場の根っこに辿り着くとほとんど風はありませんでした
おーい、こっちが見えるかあ
山頂は案外穏やかであまり風もありません
槍の穂先から戻ったころには、風が大分弱くなっていました
小屋で買ったバンダナをひろげて
槍沢を下ります
今日は横尾まで下りてテントを張るつもりでしたが・・・
槍沢を下り始めて、急に前方に黒雲が
そして大粒の雹、そして頭の上でカミナリがはじけて
こわい
その後も、ときどき雨とカミナリになぅて、小屋に泊まろうよう・・・ということで槍沢ロッジでぬくぬく
夕方からは雨とカミナリがいちだんと強くなって、テントだったら大変だったねえ
下山の日も天気が悪く、河童橋では土砂降りの雨になりました。山行の3日間、あんまり天気は良くなかったのだけど、槍の穂先に登ったわずかな時間は青空に恵まれて
このあと、温泉でこの悪天によって多くの登山者が亡くなったことを知って驚きました
我々は幸運だったようです
そして、ガスの急斜面に入りました
ここを登り切れば槍の肩にある槍岳山荘のはずです